昔、留学斡旋会社に勤めていた時なのですが
業務内容はまず資料を請求してきた方に対して電話でアプローチをかけてアポイントを取り御来店してもらう。
そこからカウンセリングをしてその方に合った留学方法(渡航先、渡航時期、ビザの種類、留学の内容、帰国後)をご提案させてもらい、クロージングをかけるという流れだったのですが
当然、新入社員には新鮮なリード(昨日今日資料を請求した方の情報)は配られず
まずは練習・素振りという意味で旧リード(過去に資料請求をしたが、契約に至らなかった・ご来店に至らなかった・電話に出なかった)からアポイントを取っていく事から始めます。
初めはまぁ全然アポなんて取れませんでした。
「もしもし、私〇〇の小川と申します。
現在、過去に資料を請求された方に対して、留学キャンペーンというものを行っているのですが」
「今は考えていません」「今忙しいです」「もう別の会社で行った」「お金がない」
などなど決まった文句の返しが来るのです。
これに対して最初は空振りばかりするのですが、一度来たコースの球種を次も空振りする訳にはいきません。
(外角低めのフォークと分かっていながら二級連続空振りする訳にはいかない)
なのでこちらもそう来たらこう切り返すという「切り返しトーク」をシミュレーションして準備していたのですが、
ハマる人にはハマる時もあればそうでない場合はあーいえばこーいうという感じになってしまいがちなのです。
そんな時に木村さんが教えてくれたのが
「ちょうどよかったです!」
という切り返しです。
ちょうどよかったです。は最強の切り返しトークなんだよ。
「今は考えていません」「そうなんですか?ではちょうどよかったです。今回のキャンペーンは一度留学を諦めてしまった人を対象にしているのです」
「忙しいです」「あ、ちょうどよかったです!!今回のキャンペーンは忙しい人の為のキャンペーンでして」
「もう行った」「ちょうどよかったです。今回は一度行かれた方を対象に」
「お金がない」「ちょうどよかったです!!!!!!今ちょうどNPO法人留学推進協会(自社で別に作った非営利団体(グレーです。(笑))から奨学金制度(使われた場合は自分のボーナスから差し引かれるというMRブラック制度(笑))がありまして」
という事を教わりました。
いやいや。。。。。めっちゃ無理やりじゃん!
無理やり方向転換させてんじゃん(笑)
と思いながら、勇気をだして使ってみるんです。
「ちょうどよかったです~」
を。
結構高い確率で相手はちょうどよくなってしまうものなのですよね(笑)
難しいコースに球が来た時は「ちょうどよかったです」で結構アポイントに至るんです。
もちろんその後のカウンセリングでも同じです。
無理矢理でも滅茶苦茶でも、結果相手がやりたい事できて人生に納得・満足できるという幸せを手に入れれば
それはそれでいいのかもしれません。
「すごく元気です。」
「あ、ちょうどよかったですね!!!!!何か起こってからでは遅いので、元気な時も身体をメンテナンスするという意味でおがわ屋へ行きましょう!!!今週か来週だとどっちがご都合よろしいでしょうか?明日か明後日だと。午前か午後だと。13時か15時だと。
では、15時にお待ちしております!!!!!!!!!」