ただ文献を読んだだけで
その国の歴史が分かるなんてありえない。
その人その国の思想や宗教なくして歴史は語れない。
既成概念や統計学でその人をジャンル分けなんてしちゃいけない。
「朱子学とは」・・・端的に言うと儒学を改良したもの。新しいものは認めない。外国文化は全部野蛮。
徳川家康は織田信長が明智光秀の謀反にあったり、それを豊臣秀吉が乗っ取ったりするのを目の当たりにしたので
こんな非人道的な事はいかんという事で中国から「朱子学」を取り入れたらしいです。
統率はとれたが、副作用として新しいものを取り入れない体質が身に着く。
だから江戸時代の人たちはみんな朱子学中毒。
しかし、島津斉彬さんは朱子学の悪いところを乗り越えた人物で外国のすごい物は取り入れる!といった人物だったらしいです。その証として近代の銃を作る為の「集成館」を作ったりしていたのです。
おじいさんが斉彬さんにはそういう英才教育をした影響らしいです。
ただ、次の藩主、弟の久光さんはバリバリの朱子学中毒者。
それだと正直な西郷さんは、斉彬さんと全然違うと反発してしまい、一度は左遷、二度目は流刑にあったらしいです。
歴史文献だけだと、ただ単に西郷さんと久光さんの折が合わなかっただけととらえがちですが、
実は当時の文化・教育上そうなって当然だったという事になりますよね。
的な宗教や思想を知った上での歴史の話はとっても面白かったです。
岩崎会頭は「今年はこの会を三回しようと思う」とおっしゃっておりましたが、
三回とも全部 井沢先生 希望です。